青森松原教会ホームページ

青森松原教会は132年の歴史を持つ、キリスト教の教会です。

TEL:017-776-4800

 FAX:017-723-6809

〒030-0813 青森市松原1-16-27

08月

被災地訪問キャンプ③

キャンプ二日目は陸前高田(奇跡の一本松)~吉浜(大船渡経由)を巡るルートでした。

実際に奇跡の一本松のモニュメントを目の前に、それ以前の「高田松原」の写真を眺め、改めて津波のおそろしさを子どもたちは体感したようでした。一本松を眺めた後、高台に向かい、語り部の解説を伺いながら、どのようなルートで津波が襲い、被害が広がっていったのかを知りました。

陸前高田と吉浜を眺めたのは、同じような地形、同じような津波が襲ったにもかかわらず、方や壊滅的被害、方や流された家はわずか1戸(浸水もわずか5件程度)という、両者の違いを学ぶためでした。語り部の説明によると、何度も津波被害に遭っている三陸海岸において、海近くへの居住禁止は、村人の暗黙の了解であった。けれども、漁業や加工業の発展と共に、外からの転入者が増え、人々の生活の中心が次第に海沿いへ移ってしまった事によってできたのが、陸前高田等の町だそうです。一方で吉浜は転入者が少なく、古くからの言い伝えが守られ、海岸沿いはほぼすべて農地としていた。それが被害の差を生んだと伺いました。「耳のある者は聞くが良い」。聖書の言葉が頭の中に響いていました。

子どもたちがこのキャンプで何か一つでも感じ取り、これからの生き方に結びつけてくれればと願っております。

(追伸)

お昼は、NHKの朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」で話題の南三陸鉄道を眺めながら、吉浜駅のキッピンセンターで「流しそうめん」を楽しみました♪子どもたちも大興奮でした!

奇跡の一本松 RIMG2160_compressed

被災地訪問キャンプ報告②

「また明日」と記しつつ、バタバタしており何日も経過してしまいました↓

土砂降りの雨も峠を越え、大船渡に近づく頃には晴れてまいりました。1時間半遅れでしたが、無事に到着しました。夕飯までに「かもめのたまご」で有名なさいとう製菓(被災した工場を「人々が忘れないために」と残してある)と仮設住宅を回る予定でありましたが、泣く泣くさいとう製菓をあきらめ、仮設住宅へ。仮設住宅にお住まいの方々のお話を伺い、報道と現実とのギャップ、私たちの感じ方と実際に生活されておられる方とのギャップを感じました。最後に子どもたちの元気な讃美と、教会員が「被災地の方々のために」と折ってくださった折り紙をプレゼントしました。帰り道にほんの数分でしたが、さいとう製菓の被災工場に立ち寄り、教会へ戻りました。

子どもたちとスタッフは銭湯へ、牧師と大人数名でバーベキューの準備。戻ってからみんなでおいしく楽しいバーベキューの時を持ちました。お腹も心も満たされた後、「証しと讃美の会」を行いました。大船渡教会からは、村谷牧師が被災や復興の体験をお語りくださいました。松原教会からはスタッフの一人が信仰の証しを行いました。花巻教会からは、鈴木牧師夫妻によるゴスペルの讃美がささげられました。21時にホテルへ移動する大人たちを見送り、その後讃美の続きと花火大会を行い、一日目を終えました。

本当はバーベキューも、「証しと讃美の会」も、もっとゆったり行えるはずが、すべて大雨の影響でせわしなくなってしまいました。けれども、意外と子どもたちの印象に残っているのは、ほんの数分の滞在だった被災工場であったり、せわしなかったバーベキューだったり…。すべてを用いてくださる神様の偉大さを感じる一日目でした。感謝。

被災地訪問キャンプ報告①

8月9日(金)~10日(土)の日程で、子どもの教会(CS)主催の被災地訪問キャンプへ出かけてまいりました。教会からは子ども8名、スタッフ9名、大人5名の計22名の参加でした。宿泊させていただいた大船渡教会から子ども2名、大人2名、弘前西教会から子ども1名、大人1名、花巻教会から牧師夫妻、『信徒の友』の取材1名。合わせて5教会、子ども12名、大人18名、計30名の参加となりました。

初日はトラブルの連続でした。ニュースでご覧になった方も多いと思いますが、東北地方を襲った歴史的豪雨の中の移動となりました(正直バスの中では、そこまでの被害が出ているとは知る由もありませんでした)。前日の天気予報では青森市:曇り、大船渡市:晴れ。何の問題も感じておりませんでしたが、翌朝目が覚めると青森市は雷を伴う強い雨が続いていました。教会周辺の地盤の低いところでは冠水しているほどでした。大船渡は晴れの予報でしたので、向かっている内に天気も回復するだろうと期待し、道中の安全を祈り出発!

しかし、雨は止むどころか、どんどんと強まり、高速道路には「通行止め」の文字が…。強制的に高速道路を下ろされると、一般道は場所によって冠水したり、土砂崩れを起こしているような場所も見えたり、川には真黒な水と共に、折れた大木が流れ、携帯電話には「緊急」を知らせる避難勧告の災害メールが届く有様。果たして無事に着くのだろうかと心配しつつ、けれども子どもたちを不安にさせないように、車内ではオリエンテーションや参加者同士の名前を覚えるゲームなどで盛り上がっていました。

続きはまた明日。

いよいよ…

子どもの教会(CS)被災地訪問キャンプがいよいよ今週に迫ってまいりました。子どもたち9名、スタッフ8名、一緒に被災地を訪問する大人5名、総勢22名で大船渡教会を訪れます。大船渡教会からも子ども3名を含む6名の参加、花巻教会からは牧師夫妻が、取材も含めると30名を超える大所帯です。

今日も朝からCSスタッフが買い出しに出かけ、午後からは買った食材を冷凍したり、下準備を進めました。

どのような出逢いが俟っているいるか、今から楽しみです。すべてが主によって守られますように。