昨年12月23日「日本経済新聞」のコラムに、日本のサンタクロースの起源に関する、次のような記事が載っていました。
「わが国にはじめてサンタクロースがお目見えしたのは1874年、とする説がある。のちに[免囚保護の父]などと呼ばれる原胤昭(たねあき)が、キリスト教の洗礼を受けた感謝を表すためクリスマスの催しを開いた際のこと、という。サンタ役は日本風の衣装をまとったそうだ。・・・」(2016/12/23付 日本経済新聞 朝刊 社説・春秋)
続いてコラムの記者は、原胤昭の生涯と働きについて紹介し、「キリスト教徒でなくても、その生きざまには胸が熱くなる。」と述べています。
この記事をもとに、原胤昭について調べてみました。
原胤昭(1853年―1942年)は、明治時代のクリスチャンの実業家、浮世絵商でした。社会活動にも携わり、目ざましい足跡を残しました。
1874年(明治7年)、東京築地にあった東京第一長老教会(長老派の教会)で宣教師より洗礼を受けました。
同年、東京銀座にキリスト教書店の「十字屋」を創業しています。
監獄(刑務所)の改良に努め、みき夫人に支えられて、出獄した人たちを保護(免囚保護)しました。
児童虐待の防止や孤児の保護、貧困層のための住宅事業にも尽力しました。
信仰に立って世に仕えた、信仰の先輩たちを覚えることができました。感謝します。
(M.N.)