説教題「揺るがぬ希望をもって」 説教者 半澤 洋一 牧師
聖書 エレミヤ書33章14-16節 ヘブライ人への手紙10章19-25節
讃美歌21 521番
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説教題「揺るがぬ希望をもって」 説教者 半澤 洋一 牧師
聖書 エレミヤ書33章14-16節 ヘブライ人への手紙10章19-25節
讃美歌21 521番
クリスマスに天使が幾度も繰り返す言葉、それは「恐れるな」という言葉です。天使はマリアに告げます。「恐れることはない。あなたは恵みをいただいた」(ルカ1・30)。ヨセフに告げます。「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである」(マタイ1・20)。羊飼いたちに告げます。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる」(ルカ2・10)。
「恐れるな」という天使の言葉は、今年のクリスマスに、特別な意味を持っているように思います。私たちは恐れています。すでに新型コロナの第8派が始まっていて、感染症が再び蔓延していくことを。私たちの生活に再び制約が加えられていくことを。この社会の、この世界の、そしてこの私の人生の先行きを。
私たちが恐れ、足を止め、耳を閉じ、うずくまってしまうなら、天使が、「恐れるな」という言葉に続けて語る言葉を聞き損なってしまうでしょう。
私たちは、マリアと同じく、恵みをいただくのです。聖霊の力が、私のすぐ近くで、新しいわざを行っています。私が聞く喜びの知らせは、ひと時の気晴らしではなく、民全体に広がっていく大きな喜びです。
「恐れるな」。天使はその言葉からはじめ、私が今は知らない、新しい出来事、大きな喜びへと招こうとしています。それは、自分の計画や実力の範囲で生きる生き方ではありません。神の計画を思い描き、神の実力に幾度も出会う冒険です。マリアもヨセフも羊飼いたちも、天使の声を聞き、手を引かれ、大切な一歩を歩みはじめました。 (牧師 半澤洋一)
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