二月初旬のこと、孫の小学校の「スキー教室」が行われました。「お弁当」が必要とのことで、当日は朝早目に起き準備しました。何を作ろうかと考えていた時に、はるか昔、60年位も前、自分の中高時代、電車通学をしていた頃の「お弁当」を思い出しました。
朝5時半ころ起きて、台所に行った時、食卓に何も上がって無かったので、母に「今日のお弁当のおかず何?」と聞いたとき、母はニコッと笑いながら、「マズロ(待ってね)、これから畑サ行って採って来るガラ」と言って、畑の方へ行ったのです。十数分して戻って来た時には、前掛け(前半分のエプロン)の中に、ナス・ほうれん草、トマト、キュウリなど野菜が一杯入っていました。
出来上がった「おかず」は、塩マスの焼き魚、ナスの味噌いため、ほうれん草のおひたし、卵焼き、トマトなどでした。食べ盛りの私のその日の昼食は「お弁当」プラス菓子パン1個でした。16歳で父、30歳で母と死別しましたが、懐かしく楽しい思い出がたくさんあります。その中でも前述した「お弁当」の思い出が特に強く心に残っています。
「スキー教室」を終え、帰ってきた孫に「スキー教室」どうだった?と聞くと、まず第一声が「楽しかった」とのこと。あとは、初級者用の低い山から、何度も転びながら滑り降りて来たけれど、とても楽しかったと言う。
ケガもなく元気に、そして何よりも楽しく「スキー教室」を経験出来たことを学校の先生方に感謝すると共に、天の父なる神さまに、心から感謝の祈りを献げました。(R.E.)