この6月、色々なニュースがありましたが、世界的にも大きかったニュースは、12日にシンガポールで行われた『米朝首脳会談』でしょう。
それまで、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩最高指導者は、祖父と孫というほどの年齢の開きがありながら、お互いを罵り合い、脅かしあい、世界のニュースとなってきました。
漫才のように笑えているうちはよかったけれど、北朝鮮の度重なるミサイル発射の中で、この青森でも具体的避難の仕方が報道されました。私の姉は昭和10年生まれですが、そのことに対し、「アメリカが原爆を落とす戦力だった戦争時、日本は竹槍やバケツリレーの練習をしていた。政府の言うことなんか、全くあてにならないし嘘ばかり。ミサイルの避難なんか馬鹿馬鹿しい」と言ってましたが、私も賛同です。
そのうちに『戦争』に発展するかもという懸念が膨れてきて、日本政府は防衛に備え、一基700億円と言われるイージス・アショアを二基配備することを決めました。そればかりでなく上昇する日本の防衛費です。
戦争への備えを考えるのなら、その前にもっと平和への道を模索し、具体的に進めるのが世界の為政者のすることでしょうが、と思い続けてきましたが、驚いたことに戦争の発火点になるのではと目されていた、米朝の首脳が180度方向転換!!会談するというのです。思いがけないことでした。
どのように展開するのかはこれからです。直近のこととして、この会談が日本にとって、拉致被害者の帰国に繋がることを願っていますが、会談後日、北朝鮮メディアは「拉致問題は解決済みなのに、日本は引き続き持ち出して、自分たちの利益を得ようと画策している」とあからさまに悪しきを報道しました。これも、北朝鮮の作戦、駆け引きなんでしょうか。
世界中の国々の為政者が、幸せになる人など誰もいない(もしかしたら為政者と軍需産業当事者は幸せ?)軍備・防衛費に莫大な税金をつぎ込み、人々の不安をかき立て、軍備・防衛は必然と信じ込ませています。
トランプ大統領と金正恩最高指導者に振り回されてきた、これからも振り回されるであろう世界の人々。ことはそんなに単純でないことを知りながら、米朝首脳会談が世界の国々の平和への一つのキッカケになることを願っています。
戦争や内戦のない世の中になることを願う者として、自分の毎日の中で求められていることは、人を排他せずに受け入れていくことと思っています。イエスさまがそうされたように。気に入った人や自分の益になる人とだけではなく、どんな人をもとなると“そんなこと出来るわけないじゃない。人間だもの”と言いたくなりますが、イエスさまは愛でそのことをされ続けました。苛立ち、葛藤しながらもイエスさまの愛を、自分の中に少しでも蓄えていくような生き方をしたいと願っています。(S.K.)