青森松原教会では毎年春と秋に伝道礼拝や集会を持っていますが、今回は秋の伝道礼拝でのメッセージ(説教)の中で、私の心に残ったことをあげたいと思います。
説教題は「感謝の生活」でした。牧者(説教者)は、ご自身の入院の経験を通して多くの人達に支えられ、神からの恵みをいただき、生かされたことを体験された。礼拝を捧げることは神の恵みへの感謝である。自分の力で今まで生きてきたと思うのは傲慢ではないか。神と人の恵みに感謝することは、人を豊かにする、ということで2つの例話を話された。
1つ目には預言者ハバクク(旧約聖書)は、ハバクク書3章17節~19節において、いちじく、ぶどう、オリーブなどの田畑の食物の不作、そして羊、牛の畜産物が断たれた。しかしハバスクは、これらが手に入らなくても「神(主)によって喜び、感謝して踊る」と記し、「信仰者は暗い現実の中にあっても神を信頼し喜ぶことができる」と歌いあげている。
2つ目には「ある出征兵士の思い通りにいかなかった人生」について。彼は出征する時病気にならないようにと健康を、経済的に困らないようにとも神に願ったが、病気になり、貧乏になった。しかし、そのことによって「自分が求めていたものは与えられなかったが、神は別の必要を満たして下さった。神を必要とする者として下さった」ということで、神に心から感謝をささげた。
以上の2つの例話を聞き、感じたことは、現実に求めたものが手に入らなくても、困難の中にあっても神を否定したりなどせずに、むしろ神を信頼し、希望を神に託していく一途な信仰者としての強い姿でした。
自分は必死に祈りを求めても与えられなかった時にどのような態度をとるだろうかと考えてしまいました。そのような時にはきっと、自分だったら神を恨み、その存在を否定してしまうのではないかと思いますが、上記の両者は恨まずにむしろ感謝した。
この事は信仰的に弱い自分にとって驚きの結果で、今後の貴重な道標となりました。この良いチャンスを与えて下さった神に心から感謝したいと思いました。
(E)