青森松原教会ホームページ

青森松原教会は134年の歴史を持つ、キリスト教の教会です。

TEL:017-776-4800

 FAX:017-723-6809

〒030-0813 青森市松原1-16-27

ブログ

新年を迎えて

 昨年は、コロナウイスル感染症、ウクライナ戦争など、様々な困難な出来事の中、過ごしてきました。コロナウイスル感染症は、規制が少しずつ緩和されてはきましたが、緊張しながら、たくさんの制約のある中での生活でした。また、心の痛むニュースにたくさん触れる一年でした。新しい年もこの困難はまだしばらく続くでしょう。

 それでも希望をもって、新しい年を迎えたいと願います。「主の慈しみは決して絶えない、主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとにあらたになる。」(哀歌3・22~23)哀歌の作者の言葉が心に響きます。  

 決して絶えない主の慈しみと、決して絶えない主の憐れみを信じて、朝ごとに新たになると信じ、一日また一日と、生かされていることに感謝して、日曜ごとに礼拝に招かれていることに感謝して、これからの一年を送っていきたいと願っています。(S. Y.) 

クリスマス・メッセージ~「恐れるな」~

 クリスマスに天使が幾度も繰り返す言葉、それは「恐れるな」という言葉です。天使はマリアに告げます。「恐れることはない。あなたは恵みをいただいた」(ルカ1・30)。ヨセフに告げます。「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである」(マタイ1・20)。羊飼いたちに告げます。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる」(ルカ2・10)。

 「恐れるな」という天使の言葉は、今年のクリスマスに、特別な意味を持っているように思います。私たちは恐れています。すでに新型コロナの第8派が始まっていて、感染症が再び蔓延していくことを。私たちの生活に再び制約が加えられていくことを。この社会の、この世界の、そしてこの私の人生の先行きを。
 私たちが恐れ、足を止め、耳を閉じ、うずくまってしまうなら、天使が、「恐れるな」という言葉に続けて語る言葉を聞き損なってしまうでしょう。
 私たちは、マリアと同じく、恵みをいただくのです。聖霊の力が、私のすぐ近くで、新しいわざを行っています。私が聞く喜びの知らせは、ひと時の気晴らしではなく、民全体に広がっていく大きな喜びです。

 「恐れるな」。天使はその言葉からはじめ、私が今は知らない、新しい出来事、大きな喜びへと招こうとしています。それは、自分の計画や実力の範囲で生きる生き方ではありません。神の計画を思い描き、神の実力に幾度も出会う冒険です。マリアもヨセフも羊飼いたちも、天使の声を聞き、手を引かれ、大切な一歩を歩みはじめました。 (牧師 半澤洋一)