青森松原教会ホームページ

青森松原教会は132年の歴史を持つ、キリスト教の教会です。

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メッセージ
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たかがユニホーム!されどユニホーム!

テレビ好きです。テレビを観ないことには知ることのできない、旅番組、科学の世界、お笑い、芸術の世界、政治の深掘り等々。

 先日チャンネルを切り替えて、偶然目に入って驚いた番組があった。自分とは全く違った価値観の世界がそこにはあった。

 番組名は、『なんでも鑑定団』。自分のお宝である持ち物をプロの鑑定士が鑑定をし値段をつける番組。私が観たのは、ネットオークションで130万円で買ったモノが出品されていました。

 その品というのが、米国のNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシェーション)のワシントン・ウィザーズというチームで活躍する八村塁選手が、公式デビュー戦で着た、チーム名と8という数字が印字されているユニホーム。

 スポーツに疎い私だけれど、何かとテレビの話題にもなったりして、いやがおうでも記憶に刻まれる存在として知った八村塁選手。

 その品は、昔風に言えば、男子下着用ランニングシャツ型のユニホーム。たったこれだけの品をオークションで130万円で買う人がいるという驚き。それだけでも驚きだったのに、鑑定の結果がナント!!1000万円。エエッー?!鑑定士は、公式デビュー戦で八村選手が活躍を見せたことから更に価値が上がったとコメントしていた。たかがユニホーム、されどユニホーム。そのモノが誰のモノだったか、どのような功績があったかで決まる価値。130万円で買ったものを一気に1000万円に押し上げたのは鑑定士だけれど。摩訶不思議な世界だが、色々な分野で功績をあげた人が賞賛されることに異議はないし、1000万円のユニホームに驚きはあっても否定する気はない。

 ただ世の中、色んな分野でひたすら競争社会になっている昨今を危うく思う。経済成長、新資本主義の声に不安を持つ。ふるいから落とされた人たちは、生きづらく、弱者となっていく。そこから生じるさまざまな歪みが自分を傷つけ、他人をも傷つける世の中になってきているよう思う。

イエスさまは、

 『疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませて

あげよう(聖書 マタイによる福音書11章28節)』 

 とおっしゃっている。キリスト教の教会が、どのような人にも開放され、教会に行けば誰もがホッとするとなるために、私はその教会を構成する一人として、イエスさまのお心を少しでも、ほんの少しでも日々の中に実践したい。(S. K.)