青森松原教会ホームページ

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2024年

訳文の妙  その時にかなって美しい

2024年9月22日の主日礼拝は北西地区講壇交換で石川敞一牧師(浪岡伝道所)をお迎えし、説教していただきました。そのお話の中に「コヘレトの言葉」3章11節から引用された「神のなされることは皆 その時にかなって美しい」という言葉がありました。
きれいな言葉だなと思い、新共同訳(2004年)聖書で確認したところ、「神はすべてを時宜にかなうように造り」とあり、なにかそっけなく、石川牧師の引用と違いました。石川牧師指定の聖書箇所で詩編31編15節は口語訳と指定されていたので、口語訳聖書で「伝道の書」3章11節をみてみたところ、引用通り、「神のなされることは皆 その時にかなって美しい」という訳文でした。ついでに、聖書協会共同訳(2018年)聖書で「コヘレトの言葉」3章11節をみると、「神はすべてを時にかなって麗しく造り」とあり、新共同訳よりはよかったのですが、やはり口語訳の訳文がいちばんきれいにきこえる気がしました。

日本語訳は言葉の順番が原文と違ったり、原文通りに理解しづらい所もありますが、訳文の言葉の響きによっては、心ひかれ、その聖書箇所に注目させてくれるところもあるかと思います。同じリルケの詩も、日本語訳文によって印象が違うように。
有名なところでは詩編23編2節で、口語訳では「主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる」と訳されていたのが、新共同訳(2004年)では「主はわたしを青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い」となり、がっかりした方が少なくないと聞きました。聖書協会共同訳(2018年)では、「主はわたしを緑の野に伏させ、憩いの汀(みぎわ)に伴われる」と「みぎわ」が復活されました。意味するところは同じなのでしょうが、素敵な響きの言葉で聞きたいなと思ってしまう私です。 (すぬこ こと S.K.)

去年の今頃は

 青森県の津軽地方は2024年の夏、空梅雨気味でした。あくまでわたしの実感として、ですが。最高気温が31℃や32℃の日もありましたが、最高気温が26℃で、昨日よりは涼しいのかなと思っていると蒸し暑く、少し動いても汗をかくような日になったりして本当に体にこたえる夏です。東北南部や関東地方・西日本等はもっと大変そうですが。

 そのような時にラジオから「去年の今頃は35℃を超えていた」という声が聞こえてきました。毎年3年手帳を使っているので、去年の同時期の気温はすぐにわかります。確かに35℃を超えている日が3~4日ありました。いつの頃からか最高気温と最低気温を記録するようになっていたのです。忘れちゃったり、旅行して違うところの気温になることもありますが。暑い
と思ってもこれが最高ではなく、去年はもっと暑かったのだと思うとなんとなく過ごしやすくなります。

 8月2日に飼っていたミックス犬の「そら」が亡くなりました。5月24日頃からお腹の調子が悪くなり、2週間おきくらいに動物病院に通っていました。血液検査をしたら腎臓が悪いといわれましたが、調子が良くなる時もあり、そらはまだ5歳と半年という若さもあり、死ぬまでいくとは思いませんでした。昼の12時頃に亡くなりました。わたしは買い物に出ていて、最後に立ち会ったのは夫のみでした。買い物から帰るといつもしまっている物置の戸が開いているので何があったのだろうと思ったら、とても大変なことが起こっていました。5年間飼ったのですが、わたしの母が亡くなる前3年間同居して母はそらを孫のように可愛がり、彼女の人生の最後に優しい気持ちをくれた犬でした。チワワとジャックラッセルテリアのミックス犬でオスでした。本当にありがとう、そら。

 喪失感はあるものの、懐かしい思い出が心を満たしてくれます。虹の橋を渡ったのですな。

  あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えてくださいます。
         コリントの信徒への手紙一 第10章13節
M.T