青森松原教会ホームページ

青森松原教会は132年の歴史を持つ、キリスト教の教会です。

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2022年

アウトな日

 今日は9月上旬。天気は暑すぎない、爽やかな晴れ。
内科の定期受診、来週では薬がなくなるし、歩きびよりの今日、昼頃出かけようと決める。
 私のところからクリニックまで、停留所一つ。そのクリニックは昼休み無しの午後3時まで通しでやっているから、昼頃行くとほとんど待たずに受診できる。

 気持ちよく歩き、着くとクリニックの歩道に面した玄関で、印刷物を見る女性がいた。見ると、『今日の診療は終わりました』。2人とも“エエーッ?!”と声にでたけれど、終わったものはしょうがないと、その場をはなれた。私はクリニックが終わったら、図書館の予約本を受け取る予定でいたので、図書館に向かって歩く。何時だろうと思いバッグを覗き、“アッ!!スマホ忘れた!!”。スマホケースのポケットに図書利用者カード入れているので借りられない!と思ったけど、“待てよ。カード無くても身分証明書あれば、可能かも”と思い直したものの、すぐに“身分証明書もスマホケースだ!!”
 新町の近くまで歩き進んでいたので、このまま引き返したら、心が灰色っぽい気がして、“よし!どっかでランチ食べよう。小さなチャレンジで、今まで一度も入ったことのない店にしよう、でもどこにしようかな?”と歩き続けた。

 前を通るたびに、ちょっと気になっていた、さくら野百貨店向かいのホテルの一階のレストランに入ることに決めた。“どんな店なんだろう?”とちょっと気になってたこともあったから。和風な店名から、和風っぽい内装をイメージしていたけれど、全く違い、壁面はコンクリートの打ちっぱなし、天井は配管むき出しだけれど、今っぽくてしゃれている。店内は会話を妨げない程度の音量で、音楽が流れている。お客さんは若い人たちのグループ、二人連れが多い店。
 何を食べようか。そこでも小さなチャレンジ。歩道に貼り出されてあった“季節限定トマト混ぜうどん”。そんなに食欲を誘われるものではないけれど、それだから余計にどんな物が出てくるか確かめたい気もし注文。以外!冷たいうどんと思ったのに、熱いうどんの上に、小さなサイコロ状の肉、カット状のとろけるチーズ、トマトソース、万能ねぎが綺麗にトッピングされ、真ん中に生卵黄。イタリアン仕立てになっている。麺は沖縄のソーキそばに近い食感。ザッと混ぜるとチーズはとろけてしまった。美味しかったです。食後にカプチーノ。表面にハートと小さな葉状の模様が描かれ且つ、とても美味しかった。 店に入ったことで、普段は得られない街の内面に出会うことができました。入るまでは、“今日はアウトだったなァ”と思っていたのに、出たときは晴れ。小さなチャレンジができるのは、神さまからの後押しのおかげ。感謝です。(S.K)

虹の思い出

枕草子ではないですが、夏のよいものの1つに虹があります。
夕立のあと虹が出ることが多いので、夏の季語とされています。

日の射してどこかに虹の立ちそうな
                                                         稲畑汀子

私も雨上がりには、まさにこんなワクワク感で虹を探します。

以前、印象深い虹がありました。
美術館で絵を見終わって外へ出ると、ザーザー降りの雨でした。

美術館の前は開けた芝生になっていて、雨でもうもうと煙っていましたが、これも日本画みたいで綺麗だなと、雨宿りを楽しんでいました。
だんだん小降りになり、少し明るくなってきて、湿度も少し軽くなったような気がしてくると、虹が出ました。
広大な芝生いっぱいに架かる大きな虹でした。

「神様、参りました!降参です!」
あまりの美しさと雄大さに、私は喜んでひれ伏したいくらいの気持ちでした。
いま見てきた芸術を過小評価しているわけではなくて(芸術は私には必要不可欠です)、人や芸術といったくくりを超えた、まさに創造主たる神様の作品だと感じたからです。しかも今、私の目の前に造り出して下さった!感動でした。

聖書で虹は、神様との契約のしるしです。
ノアの箱舟の物語の中で、神様は「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と地上のすべてのものを祝福し契約を立て、そのしるしとして虹を現して下さいました。

神様、「生きよ」と言って下さってありがとうございます。
こんなにも美しいしるしをありがとうございます。                  (A.Y)