青森松原教会ホームページ

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2021年

ヴェロニカの花

それは青い小さい可憐な花で「大犬の陰嚢」という日本語学術名がひどすぎないかと思わせる花だった。「オオイヌノフグリ」といい植物学者の牧野富太郎氏が名づけた。種子が大犬の陰嚢の形に似ているからだそうだ。他に「天人唐草」という名前もある。

英語では「聖ヴェロニカの花」といい、ヴェロニカという女性は主イエス・キリストが十字架を背負わされてゴルゴダの丘を目指して歩いている時にそっとハンカチを差し出しその汗をぬぐったのだそうだ。興奮した群衆や役人たちが周りにひしめく中勇気がいったと思うが、彼女はそうしたのだ。ちなみにこのことは聖書には書かれていない。カトリックやギリシャ正教(東方正教)では聖人に数えられているそうだ。プロテスタントでは外伝となるのだろうか。

 スマホで検索してみたら「聖ベロニカの花」や「聖ヴェロニカの花」は簡単に出てきた。しかし、私が見たブログの写真とは花の形が違う。狐の尾みたいだった。色は青で同じであるがアンダーカバーに使えそうな低い小さな花ではなく背の高い花だった。驚いたことにこの花には様々な種類があり、私が見た背の低い花はヴェロニカ・オックスフォードブルーという花なのだそうだ。

 山岸凉子氏という漫画家の方がいらっしゃる。その方の作品のひとつに『天人唐草』がある。大変厳しい父親に抑圧されて育った娘。成人しても自己主張ができない彼女は社会に出てもうまくなじめず次第に家事に引きこもるようになる。母が死にその数年後に父が死んだ時彼女にとって非常にショックなことが起こり、気が狂ってしまうという話だった。「人間が抱える差別意識」と「家族関係から生じるトラウマ」を描いた作品。その中で彼女が小さい頃「オオイヌノフグリ」をきれいな花と思い父に「花の名前を教えて」と聞いたら非常に怒られたというエピソードがある。それで「オオイヌノフグリ」と「天人唐草」という花の名前は覚えた。中学生か高校生の時の話である。私は今年58歳になる。かなり長い話になってしまった。

 去年の5月からフォローしているAmebaのブログの日本基督教団の西宮聖光教会の井原恵美子牧師が写真を載せていた。聖ヴェロニカの花として。その際日本語の名前も書いていたので「オオイヌノフグリ」とはこういう花だったのかと初めて知った。キリスト教にも出てくる花とは知らなかった。井原牧師がブログに載せたので記事を読んだ人の中には種を沢山彼女に送ってくれた方もいた。今年中にはまた綺麗な花の写真が載るであろう。

 他に拡散してほしい情報には元フジテレビのアナウンサーの笠井信輔氏が白血病になり寛解した。その時入院した経験から病室で自由にWi-Fiが使えるようにと国会議員に働きかけ国家予算で病院に装置を取り付けることができる法案を通し、可決された。これは病院側がうちに付けて欲しいと言わなければだめらしい。声をあげて欲しい。入院中って、誰でも孤独だと思うので。(M.T.)

SDGsって何?

最近テレビのチャンネルをまわすとSDGsという言葉がよく出てきます。でも、断片的なのでネットで調べてみました。SDGsの発音は「エス・ディー・ジーズ」で、”Sustainable Development Goals”(持続可能な開発目標)の略称だそうです。17のゴール(目標)とさらに詳細な169のターゲットがあるそうです。以下に列挙してみます。

【17のゴール(目標)】 (ゴール1)貧困をなくそう (ゴール2)飢餓をゼロに (ゴール3)すべての人に健康と福祉を (ゴール4)質の高い教育をみんに (ゴール5)ジェンダー平等を実現しよう (ゴール6)安全な水とトイレを世界中に (ゴール7)エネルギーをみんなに そしてクリーンに (ゴール8)働き甲斐も経済成長も (ゴール9)産業と技術革新の基盤をつくろう (ゴール10)人や国の不平等をなくそう (ゴール11)住み続けられるまちづくりを (ゴール12)つくる責任、つかう責任 (ゴール13)気候変動に具体的な対策を (ゴール14)海の豊かさを守ろう (ゴール15)陸の豊かさを守ろう (ゴール16)平和と公正をすべての人に (ゴール17)パートナーシップで目標を達成しよう 

【背景】2000年に国連サミットで採択された「MDGs(ミレニアム開発目標)」が2015年に達成期限を迎えた契機に、MDGsに代わる世界目標として、2030年を達成期限としたSDGsが2015年に採択されました。MDGsは途上国支援中心に、内容は先進国が決めていて実情にあわなかったり、途上国からの反発や地域的な偏りが指摘を受け、SDGsは先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標で構成されており、その普遍的な目標として「誰も置き去りにしない」ことを目指しています。

【日本の評価】2018年7月に発表されたSDGs達成ランキングにおいて全156か国中、日本は15位で、達成と評価されたのはゴール4のみ。特にゴール5,12,13,14,17の五つについては4段階評価で日本は最低の達成度だそうです。

【個人でできるSDGs】というわけで、個人や自宅で簡単にできるSDGsは何かな?と調べてみたら、たくさんあって書ききれないので一部紹介します。かっこ内は関連するゴールです。

・レジ袋やプラスチック製品を使わない(ゴール14) ・食べ残し、使い残しをしない(ゴール2,12,13,14,15) ・節水(ゴール6,7,13) ・節電(ゴール7,13) ・環境に配慮した製品を購入する(ゴール12) ・海や川や野山に行ったらごみは持ち帰る(ゴール14,15) ・ペットを捨てない(ゴール14,15) ・フードバンクや子供食堂に寄付する(ゴール1)

【最近始めたこと】生ごみ受けの袋をポリ袋などのプラスチックでなく、新聞紙やチラシで折ってつくる紙袋を使うことをテレビで紹介していたので最近はじめました。紙袋に入れたまま放置すると水分も減らしてくれるので使い勝手よいです。

以上、すでにみなさんは知っているかもしれませんが、紹介してみました。(ペンネーム:すぬこ)こと(S.K)

バリデーションのテクニック1-センタリング(精神統一)-

今回は、14ある「バリデーションのテクニック」から「センタリング(精神統一・集中)」についてお伝えしたいと思います。

 介護者は精神の集中を行うため、自分自身の呼吸に焦点を合わせ、できる限り「怒り」や「イライラ」を体の中から追い出します。自分自身の「怒り」や「イライラ」から解放されることによって、コミュニケーションをとろうとする相手の気持ちを心から感じ取ることができます。共感と同意をもって聴くことができるようになるためには、自身の感情を完全に解き放つことが大切です。ですから、すべてのバリデーションのセッションは、このセンタリングのテクニックから始まります。センタリングは、約3分間で行います。

  • 下腹(ウエストから下5㎝)に神経を集中させます。
  • 鼻からゆっくり息を吸い込み、体を新鮮な空気で満たします。ゆっくり口から息をはきだします。
  • すべての思考をとめ、あなたの呼吸にすべての意識を集中させます。
  • この手順をゆっくり8回繰り返します。

次回は、「事実に基づいた言葉を使う」についてお伝えします。(Y.K.)