8日目はまず、前日に引き続きホープカレッジへ伺いました。けれども、目的は施設見学ではなく、月・水・金の午前に行われているチャペル礼拝に出席することでありました。
「混んで入れなくなるから早めに行った方がいい」。
行くまでは半信半疑でした。なぜならその講堂には1,200名が入るからです。
20分前に到着。まだガラガラです。
「ほら。こんなものでしょう。」(←大澤の心の声)
5分前になるといったい何事かと思うような勢いで学生たちがなだれ込んできます!1,200名の講堂があっという間にいっぱい。地べたに座る学生や、立ち見の学生まであらわられるほどです。
けれどもこの光景も数年前からだそうです。10-20年前には、この同じ講堂に100名程度しか学生が入っていなかったそうです。それが讃美歌や奏楽、説教方法等をコンテンポラリーな礼拝へ改革したことにより、礼拝出席者が10倍以上に膨れ上がったと伺いました。「御言葉によって改革され続ける教会」の具現化が、ここに現れているように感じました。
もう一つ私が励まされたことは、日本からの留学生の多くが、留学中にキリストと出会い、信仰の芽が開き洗礼を受けることが多いという事実でした。日本にだけ留まっていると、なかなか福音が前進せず、数字として結果が表れず、教会やキリスト教主義学校の存在意義を考えてしまう時があるかもしれません。けれども、日本の統計には表れない仕方で、蒔かれた福音の種が、着実に芽生えている現状を初めて知りました。
「伝道困難な日本に地における種まきは無駄ではありません!ぜひこのことを日本の皆様に伝えていただきたい。」
アメリカの宣教師や牧師からの感謝の言葉がありました。日本の教会やキリスト教主義学校の果たしている働きについても考えさせられた時となりました。
続いて私たちはホーランド・レスキュー・ミッションという、様々な困難を抱えていらっしゃる方々を支援する施設を訪ねました。男性用施設、女性・子ども・家族用施設、献納品が集められる大きな倉庫の見学を行いました。男性用施設(シェルター)では施設責任者と共に昼食をいただきました。施設利用者に3食365日無料でふるまわれている食事です。
この働きには2つの柱があります。職業技能訓練と社会適合です。1年かけてこのプログラム(クラスと呼ばれている)を行い、さらには職業のあっせんも行うというのです。「巣立ちの部屋」のような場所もありました。1年のプログラムを終えた後の利用者はこの部屋に移り、ごく少ない家賃(月2万円程度。3食付)を払いながら、実際に働きに出てみます。私が特に感心したのは、最後シェルターを旅立つ時に、その払っていた家賃はすべて貯められており、餞別として渡されるという点でした。
献納品が集められる大きな倉庫では、毎日トラック何台分もの献納品が集められ、仕分けされていました。驚かされたのは、このミッションの働きにほぼ行政や国からの補助が出ていないという点でした。すべては献金とこれらの献納品の販売等による利益で賄われているそうです。そしてこの倉庫ではシェルター利用者も働いており、それもまた社会復帰の1ステップとなっていました。
その後、キッズホープUSAという、青年伝道に携わる施設に見学へ行き、この日の最後は日曜日に礼拝出席するビーチウッド・チャーチの長老宅へ、参加者全員で夕食に招かれました。翌日も同じ教会の別長老宅へ招かれ、そちらへは4名で参加しましたが、同じ教会の同じ長老でもご家庭の事情は様々であるのは、アメリカも日本も変わらないなと感じました。とても良い交わりの時間となりました。
9日目は土曜日。「土曜日の朝はここでパンケーキ」。そう決まっているお店があるとの事で、ヘッセリンク宣教師ご夫妻のお招きで朝食会に出かけました。さゆ里先生の御心遣いにより、レーマン宣教師もお招きくださり、席もお隣にしていただき、ゆっくりと青森松原教会の設立やウィン宣教師にかかわるお話を伺うことができました。またレーマン宣教師の御著書も購入できました。教会にとって一番のお土産です。
ミシガン湖で元宣教師が運転するボートに乗せていただき、ダッヂビレッジを見学の後、長老宅の会食でこの日は終え、翌日の礼拝に備えました。
10日目の日曜日は、いよいよ帰国前日。ビーチウッド教会の第一・第二礼拝へ出席しました。オーソドックスかつクラシカルな第一礼拝と、コンテンポラリーな第二礼拝。けれども礼拝説教や聖書箇所は同じ。それぞれ礼拝出席する年齢層は異なりますが、同じ御言葉により一つの礼拝がささげられているのが特徴的でした。この日は帰国に備えゆったりと過ごし、ダウンタウンで買い物して、夕飯を食べて終えました。
11日目の最終日。2件のクリスチャンセンターをはしごし、最後のお土産を購入して空港へと向かい、帰国の途につきました。
内容も恵みも盛りだくさんの旅を、すべてお考えくださり、ご案内くださったキスト岡崎宣教師ご夫妻、ご家族に心から感謝申し上げます!また日本で恩返ししたいと思います。
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