1.すべての人はそれぞれ個性があり個別な存在です。ですから、必ず一人ひとり個別に対応しなければなりません。
2.たとえ彼らが混乱した認知症の状態であったとしても、すべての人は人間として貴重な価値のある存在です。
3.認知症の方の混乱した行動の裏には、必ず理由があります。
4.認知症の行動は単に脳の構造上の機能変更だけでなく、加齢によって長い人生の中で起こる身体的、社会的そして精神・心理的変化を反映します。
5.認知症の方の習慣となっている行動を強制的に変えることはできません。その方本人が、変えようと思はない限り、変えることはできません。
6.認知症の方は、無条件で受容されなければなりません。どのような形であっても偏見をもつことは許されません。
7.人はその人生の中で、さまざまな課題に突き当たりながら生きています。その課題を十分に解決できずに過ごしてきて、認知症になった時、そのことが心の中でやり残した課題として深く残っていて、それが問題行動として浮かび上がってきます。
8.共感と受容は信頼を築き、心配を減らし、尊厳を取り戻します。認知症の方の状況を本当に心から理解すれば、その方に対する介護の心構えが強くなります。
以上、「バリデーション」は基本的な人間としての価値観と信念を前提としています。
次回は、「バリデーション」の実践について記載したいと思います。
(Y・K)
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