『文藝春秋』11月号の本を手にして心に沁みこんでしまった言語がありました。「医心方」というものです。平安時代の宮廷医が朝廷に献上した日本最古の医学書として、いま世界の注目を集めているという記事に引かれて読み始め、これを皆様にも伝えたいと思い込んでしまったのです。作者は槇作知子という古典医学研究家です。
「医心方」は全訳精解32冊だそうですから、私が紹介できるのはホンの一部だけということを覚悟の上で、私の文をお読み願います。
1、打撲による内出血の治療
○鼓一升水三升煮三沸分再服(「鼓」は納豆のこと)
鼓一升を三升の水で煮、三回沸騰させたものを多めに分けて食べたら、一ヶ月もたたずに完治した。
2、目の疲れ
○アワビの煮貝を使い、炊き込んだご飯として食べたら、翌日、眼鏡無しで電車の広告が読めた。
3、糖尿病
○小豆を、赤飯や小豆粥にして食べて効果が出た。
4、膝関節の痛み
○酒粕を柔らかくして布に広げて湿布として貼る。
5、呼吸法
○めまい
足を座禅の様に組み、背筋を伸ばして静かに呼吸する。
○冷え症
身体を伸ばして仰向けに寝る。両手をこぶしに握って緩い呼吸をする。
何という事もない平凡なお話でごめんなさい。今日一日の神さまのお見守りを信じつつ、ペンを置くことにしたします。(K. N.)
コメントを残す