「赤毛のアン」ご存知ですか?カナダの女流作家モンゴメリの作品で、世界一美しい島プリンスエドワード島を舞台に、孤児のアンがマシューとマリラの兄妹の家に引き取られて成長してゆく物語です。女の子なら読んでいる方が多いのでは?マリラがアンに最初に教えたのが主の祈りでした。アンの感想は「あたしこれ好きだわ。とても美しいんですもの。」1880年訳での主の祈りは以下です。
天にましますわれらの父よ。
ねがわくはみ名をあがめさせたまえ。み国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。
われらの日用の糧を今日も与えたまえ。
われらに罪をおかす者をわれらがゆるすごとく、われらの罪をもゆるしたまえ。
われらをこころみにあわせず、悪より救い出したまえ。
国とちからと栄えとは
限りなくなんじのものなればなり。
アーメン
さて、今は認知症の父を介護しています。認知症というのは症状にムラがあって、たまにしか会わない人には普通に応対するのに、最も身近な人に対して暴言を吐くのです。最も安心できる相手だからこそ、逆らったり、うすうす自覚している不安からくる怒りをぶつけたりひどい言葉をぶつけるのであり、病気だから仕方ないのです。と理屈ではわかっているのですが、繰り返しひどい言葉をきかされると、うんざりすることがあります。否定の言葉は逆効果なのですが、ついつい否定したくなります。そんな時に、主の祈りを唱えてみるのです。(病気であって罪なのではないですが・・・)すると、心が落ち着いてくるのです。そして、父の怒りなどを受け入れる余裕がでてくる気がします。また、アルバイトで苦情の電話を受けて怒りをぶつけられた時など、その怒りの残響が心に残ったりすることがありますが、そんな時も、主の祈りを心で復唱すると、その残響が洗い流されていく気がします。
あわただしい現代、怒りたくなるような場面にでくわすことも多いかと思います。そんな時に試してみてはいかがでしょうか?
(ペンネーム:すぬこ)こと(S.K)
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